肝硬変

全身(ぜんしん)のあちこちにむくみ(浮腫(ふしゅ))が生じ(しょうじ)、体位(たいい)に関係なく(かんけいなく)生じる(しょうじる)場合(ばあい)で、腹部(ふくぶ)膨満感(ぼうまんかん)や黄疸(おうだん)といった症状(しょうじょう)も見(み)られる場合(ばあい)、「肝硬変(かんこうへん)」が疑わ(うたがわ)れます。肝硬変(かんこうへん)というのは、肝細胞(かんさいぼう)の壊死(えし)、肝臓(かんぞう)組織(そしき)の繊維化(せんいか)といった、回復(かいふく)不可能(ふかのう)な損傷(そんしょう)を伴う(ともなう)疾患(しっかん)です。肝硬変(かんこうへん)はその症状(しょうじょう)の重症度(じゅうしょうど)から、2段階(だんかい)にわかれます:1.代償(だいしょう)期(き)・・・肝臓(かんぞう)の機能(きのう)がまだ保た(たもた)れている時期(じき)。2.非(ひ)代償(だいしょう)期(き)・・・肝臓(かんぞう)の働き(はたらき)が低下(ていか)した時期(じき)。*非(ひ)代償(だいしょう)期(き)になると、さまざまな重大(じゅうだい)な症状(しょうじょう)が現れ(あらわれ)ます。肝硬変(かんこうへん)の症状(しょうじょう)としては、全身(ぜんしん)倦怠感(けんたいかん)、疲労感(ひろうかん)、微熱(びねつ)、食欲(しょくよく)不振(ふしん)といったものからはじまり、皮膚(ひふ)の色(いろ)が黒褐色(こくかっしょく)となり、男性(だんせい)でも女性(じょせい)のように乳房(ちぶさ)が大きく(おおきく)なることがあります。また、太鼓(たいこ)ばち指(ゆび)といって、指先(ゆびさき)が球状(きゅうじょう)にふくらんでくることもあります。むくみ(浮腫(ふしゅ))が生じる(しょうじる)のは、肝硬変(かんこうへん)が進ん(すすん)だ状態(じょうたい)です。黄疸(おうだん)や腹水(ふくすい)が現れ(あらわれ)ます。リンパ液(りんぱえき)や体液(たいえき)が、体内(たいない)に異常(いじょう)にたまった状態(じょうたい)が「むくみ(浮腫(ふしゅ))」です。肝臓(かんぞう)の血流(けつりゅう)も悪化(あっか)し、消化管(しょうかかん)で吸収(きゅうしゅう)した栄養素(えいようそ)を肝臓(かんぞう)に運ぶ(はこぶ)門脈(もんみゃく)の圧(あつ)が高く(たかく)なるため、門脈(もんみゃく)は肝臓(かんぞう)を迂回(うかい)してバイパスを作る(つくる)ようになるなど、連鎖的(れんさてき)にさまざまな障害(しょうがい)が現れ(あらわれ)てきます。肝硬変(かんこうへん)がまだ代償(だいしょう)期(き)にあるときは、生活(せいかつ)の注意(ちゅうい)が重要(じゅうよう)な意味(いみ)をもちます。日常(にちじょう)生活(せいかつ)では、安静(あんせい)と食事療法(しょくじりょうほう)が基本(きほん)となります。疲れ(つかれ)たら横(よこ)になって休む(やすむ)ようにします。肝臓(かんぞう)内(ない)の血液(けつえき)が増え(ふえ)、肝臓(かんぞう)へ入る(はいる)栄養分(えいようぶん)が増える(ふえる)ことから、肝機能(かんきのう)の回復(かいふく)に役立つ(やくだつ)のです。食事(しょくじ)は高たんぱく(こうたんぱく)、高(こう)ビタミン、高カロリー(こうかろりー)が原則(げんそく)です。バランスのとれた食事(しょくじ)を心がける(こころがける)ことが大切(たいせつ)です。

むくみ

全身のあちこちにむくみ(浮腫)が生じ、体位に関係なく生じる場合で、腹部膨満感や黄疸といった症状も見られる場合、「肝硬変」が疑われます。

むくみ